平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 さて、コーヒー生豆の国際相場は、コーヒー消費量の世界的拡大と需給バランスの崩壊、長引くコロナ禍による海上輸送料金の上昇などの影響により、2021年2月頃より上昇基調に転じておりました。さらに、7月26日のニューヨーク市場では2014年以来となる高値をつけました。これは、ブラジルの農業地帯を見舞った降霜により、同国のアラビカ・コーヒー農地の11%に相当する約20万ヘクタールが被害を受けたとの情報が原因となっています。

 コーヒー樹は霜に非常に弱く、葉がダメージを受けると来季に向けた再生が必要になります。また、被害が深刻な場合は、樹木が完全に枯れる可能性も指摘されています。このような状況から、コーヒー相場の高値はしばらく続くことが予想され、円安傾向も重なり、コーヒー生豆原料の調達価格は大幅に上昇している現状でございます。

 弊社といたしましては、コストアップの吸収に向けたさまざまな経営努力を行ってまいりましたが、長引く原料価格の高値はその限界を超えるものとなり、つきましては、誠に不本意ではございますが、価格改定をさせていただくこととなりました。

 まずはコーヒー焙煎豆・粉(ブルーマウンテン、ハワイコナを除く)、生豆(一部アイテムを除く)を2021年11月1日より20%程度値上げさせていただき、家庭用製品につきましても順次改定させていただく予定です。お客様におかれましてはご不便をおかけいたしますが、何卒現状をご賢察の上、ご了承を賜りますようよろしくお願いいたします。

キャピタル株式会社